本工事は、東邦チタニウム(株)殿が北九州市若松区響灘に保有する約5万坪の敷地に、最新鋭のスポンジチタン製造工場を建設する大規模工事で、当社と新日鉄エンジニアリング(建築及び環境)殿で異業種JVを組み、当社は特高・高圧受配電設備から電解・還分工場の操業管理システム、制御、電気計装工事および敷地内通信インフラまでを担当した大型プロジェクトです。
さらに、敷地内の造液工程の千代田化工建設殿、破砕工程の日陽エンジニアリング殿の電気工事、制御盤の設計・製作・据付も担当し、まさに当社の複数事業部門が持つ技術ノウハウを集結した、「オールELEX」のソリューション提案により実現できた約80億円の複合大型プロジェクトです。
2007年10月31日の起工式以来、2009年5月末の特高受電、6月から8月末までの単独試運転完了により、2009年8月末に契約通りのスケジュールで設備を引き渡すことができました。
東邦チタニウム(株)殿からは、コンパクト設計による作業効率の向上とEIC(電気・計装・コンピュータ)統合化によるシステム一元管理、さらには 完全無災害による施工能力を高く評価して頂きました。

変電塔

若松工場全景
本件での新規性・チャレンジ性は下記の通りです。
- 1. 当社の広範囲な技術力を発揮したエンジニアリングの提供
IT技術を基軸とし、各工程毎にマッチした操業支援の提案を行うとともに、環境・安全面での一括監視を構築し、「快適かつ安全な操業」の実現に向け弊社の広範囲にわたるソリューション技術を駆使したエンジニアリングの提供を行いました。 - 2. EIC統合型のオープン系システムの構築
計装制御方式を大手メーカDCSから汎用パソコン+シーケンサとネットワーク(ETHERNET)を組合せることで、基幹系システムからローカル機器までを接続できる、EIC統合型のオープン系システムを構築しました。 - 3. 敷地内ITインフラの構築
敷地内に光ファイバー幹線を敷設し、インフラ(インターネット・電話・FAX・ページング・監視画像etc)機能はもとよりデマンド情報から生産管理データまでも含む、大規模通信ネットワークを構築しました。
敷地内ITインフラの構築 拡大図(PDF) [ 約672KB ] - 4. お客様志向の試運転方案の策定
試運転要領・成績書を技術文献(技術資産)化することで、技術伝承や今後の設計材料の基幹となるようにしました。すなわち、設計思想【Plan】・試験要領の設定と試験実施【Do】・試験結果の評価【Check】 の構成にて取り纏めを行い整理することで、お客先からの信頼に応えることができました。
